『素晴らしきラジオ体操』
「CORNER」の「PickUp」で北海道神宮で
毎朝行われているラジオ体操を取り上げています。
高橋秀実著『素晴らしきラジオ体操』(小学館)
この本結構面白かったです。
本の中で著者はやや客観的な立場から
ラジオ体操の素晴らしさを
“ラジオ体操人”(毎朝欠かさず会場へ出掛け、6時30分の放送に合わせてラジオ体操をする人たちのこと)
のインタビューをまじえながら
面白おかしく紹介し、その歴史やルーツを探ることで
ラジオ体操を通じて“日本人”“昭和の時代”を
考えるという内容。
本の中で紹介される“ラジオ体操人”が面白い。
―雨の日もやるんですか?
「やります」
―濡れませんか?
「濡れます」
―風邪ひきますよ
「風邪はひきません」
―なぜですか?
「毎日、ラジオ体操してますから」
―ラジオ体操は休めないんですか?
「そうです」
―なぜですか?
「休むと死んだと思われてしまうからです」
―ラジオ体操は面白いのですか?
「面白いとか楽しいとかじゃない」
―では、なぜ毎日やるんですか?
「ラジオ体操は毎日だからだ」
(戦後のラジオ体操再改訂版の
原案を作成した遠山さんに)
―今でもラジオ体操をするんですか?
「するわけないだろ」
―なぜですか?
「いいか。あれは指導者がいない人がやる体操だ。
私は指導者だぞ」
―そうですか。
「あんた、富士山がなぜ美しいかわかるか?」
「富士山は裾野が広いからだよ。
ラジオ体操も同じだ、国民全体がやって、
初めて素晴らしいものになるんだ」
著者はインタビューを通じて
日本人がラジオ体操をするわけを
“共振現象”にあると考え、
そのルーツを日本人の体にしみつく“禊”だと
掘り下げています。
スタンダードなものって
やはりそれなりに理由があるもんですね。
あまりにもスタンダード過ぎて
誰も真剣に考えたことがなかったような
『ラジオ体操』というテーマに
真剣に取り組んだ著者もすごいです。
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